英会話の独学に映画を取り入れる際のコツと注意点を伝授!

独学

英会話を独学で身に付けようとする時、

「洋画をたくさん観れば、
英会話学習がはかどるんじゃない?」

と考える人もけっこう多いと思います。

 

『映画で英会話の学習』という発想自体は良いのですが、
その答えはやり方によって「イエス」とも「ノー」とも成り得ます。

ぶっちゃけ、
「どうやって映画鑑賞をするか?」の一言ですね。

 

実際、過去の私自身が英会話をマスターするまでの道のりを紐解いて行くと、

「洋画を観る時に〇〇すれば、
実際の英会話の場面でもっと役立つのにな~」

と思えることがけっこうあるんですよ。

 

これ、どの映画を観るのが良いとか悪いとか言う前に
まず押さえておいて欲しいことなんです。

 

そこで今回は、
せっかく英会話を独学で頑張っている人が、
単なる映画鑑賞になってしまって

英会話マスターへの道が遠ざかってしまわないように、

そして大切な人生の時間失いにならないように、

英会話学習に映画を取り入れる際のコツと注意点を
ポイントを押さえながらお伝えして行きますね。

 

英会話の独学に映画を取り入れるメリット3つ

現実問題としてこの世の中、相当忍耐強い相手や、
あなたに高額な商品を売り込もう!
という場面にでも出くわさない限り、

英語を話す相手は待ったなし!』

と思っておいて間違いありません(汗)。

 

これは日本で近年増えつつある、
外国人店員さんとのやり取りで説明出来ます。

お客さんであるあなたは、
当然ながら店員さんの素早い応答や、
的確な説明を期待しちゃいますよね!?

店員さんが拙い日本語でモタモタしていたら、

そりゃ
「サッサとしてよ!こっちは急いでんだから...」

と、誰か別の日本人店員さんでも探し始めるかもしれません!

 

これは致し方ないことなんですが...

もし今のあなたが、

英会話を独学していて伸び悩んでいる、
英語の速さについて行けないと感じているなら、

映画を効果的に使って、英会話力の向上を目指してみませんか?

 

メリット1.英語の自然な会話の流れを耳から体験出来る

英会話を学ぶ際に学校教育の延長で、
スピードを落とした英文聞き取りに慣れてしまっていると、
現実世界の英会話は早すぎて単なる音にしか聞こえず、

最初から負け試合😢

 

この対処法として、洋画鑑賞を取り入れると良いですよ♫

登場人物によって会話のスピードや発音、
アクセント、言い回しなども異なるので、
英語の世界を疑似体験しながら学べるからです。

よくある英語教材に載っているような堅苦しい表現ではなく、
口語体の生きた英語を学ぶことが期待出来ますからね。

 

メリット2.映像を通して日本文化との違いを理解出来る

大抵の人は、英語がしゃべれるようになれば目標達成!
と思いがちですが、

外国人とのコミュニケ―ション向上には、
もう一歩の努力が必要です。

なぜなら、
日本人と外国人では生まれ育った文化が違うから。

 

日本人同士なら理解出来ることが、
外国人との会話となると、
文化の違いが影響して通じなかったり、
誤解されてしまう可能性大ありです。

私も、外国に住み始めた当初は大分悩まされました😢

 

その点、
映画を観ながらストーリーに入り込むことが出来れば、
自分自身が英語の世界で、
海外の文化や社会風習・習慣を疑似体験できるチャンスと成り得ます。

 

映画を使った学習を通して、
リスニングやスピーキングの訓練だけでなく、
描かれた時代背景や歴史・文化なども同時に学べるため、

『英語という生きた言葉』

を学ぶことが出来るメリットは大きいですよね。

他の方法を探しても、海外暮らしの他には中々見つかりません。

 

メリット3.英語音声・字幕から速読の訓練も出来る

人間、単なる暗記というのは苦手な動物です。

仮に、
試験前の猛勉強で相当量の単語やフレーズを暗記出来たとしましょう。

 

大抵は、1ヶ月も経てば忘れ始めていませんか?

終わったそばから忘れる(~_~)!!

なんて人も多いのでは??

 

一方、状況や光景と結びついた出来事というのは、
人間けっこう忘れないものなんですよね。

映像・ストーリー付きの映画を、
英語音声・英語字幕(スクリプトが手に入ればより効果的)で
くり返し鑑賞することで、
覚えたフレーズや単語が忘れにくい、
生きた英語が身に付きます。

大脳生理学的に言うと、右脳を使たトレーニングですね。

 

しかもこの方法、
じつは英語の速読(リーディング)訓練にも、
すごく効果的なんですよ!

映画の字幕って、日本語字幕でもけっこう早いですよね(笑)。

英語の字幕なんて、
最初はすぐに置いて行かれてしまうかもしれません...

 

でも、聴覚を刺激しながら(英語のセリフを聞きながら)
英語字幕を読む訓練をしていくと、
不思議と英文速読が易しく感じるようになるんですよ。

 

私も学生時代、英語長文読解の訓練をイヤってほどやりましたが、
ただやみくもに量をこなすだけだったので、伸び悩びました(悲)。

当時、上記の方法を知っていれば、もっと伸びたかも~と感じています。

 

映画を使って英会話力を底上げするための5ステップ

ここでは、
実際に映画を使った英会話の学習方法を解説して行きますね。

以下の5ステップをひとまとめとしていますが、
しっくり行かない回の所は、繰り返すことで乗り越えましょう。

 

【鑑賞1回目: 日本語吹き替え版】ストーリーを頭に叩き込む

まずは日本語吹き替え版を使って構わないので、
選んだ映画の内容を十分理解し、
ストーリーを頭に入れましょう。

見たことのある好きな映画でもOKですよ。

その場合、ストーリーの記憶に自信があるならば、
すぐに次のステップへ!

 

【鑑賞2回目: 英語音声+日本語字幕】1人の登場人物に焦点を当てて観る

次は、自分が気に入った登場人物の一人に焦点を当て、
日本語字幕版で助けを得ながら、
英語一つ一つの会話に集中して、
どうしゃべっているかを解析してみましょう。

 

【鑑賞3回目: 英語音声+英語字幕】耳を英語に慣れさせる

続いて英語音声はそのまま、
字幕を英語に変えてみましょう。

英語字幕を表示して、英語に慣れる訓練です。

ここまでで、
既に日本語で最低2回は鑑賞しているので、
ストーリーの内容理解には困らないハズです。

 

【鑑賞4回目: 吹き替え・字幕なしに挑戦】耳をダンボにして会話のやり取りに集中!

4回目の鑑賞では、
ついに吹き替え・字幕なしで再度映画を観てみましょう。

リスニングに集中し、気になった言い回しをチェックするのがポイントです。

余裕があれば、メモを取って行きましょう。

 

【鑑賞5回目: スクリプト(台本)を利用】ロールプレイ!

映画のスクリプト(台本)をインターネットで入手し、
鑑賞2回目で選んだ登場人物に焦点を当てて、
音読してみましょう。

最近の映画のDVDは、
英語字幕が表示できるものが多いので便利ですよね。

ただ、一画面に入れ込める文字数の関係で、
英語字幕はけっこう省略されていることが多いんです。

そこで、セリフが書かれたスクリプト(台本)が手に入れれば、
より深い英語表現を知ることが出来ます。

『映画のタイトル(英語名)+script』でインターネット検索すれば、高確率で見つかりますよ。

 

音読する際は、
俳優さんに成りきってセリフを言うロールプレイで、
実際のシーンにいるような雰囲気を作ってみて下さい。

その工程で、「この表現いいな♡」というものが
いくつか出来ているかと思います。

これが英会話力底上げの成功法です。

その表現・フレーズをピックアップして、
俳優さんをまねながら何度も繰り返し練習して覚えましょう。

 

上記の5ステップを繰り返すことで、
イヤでもセリフが頭に残るようになって行きますから(笑)。

しかも、日本語をしゃべる時には使われない筋肉も鍛えられるため、
英語が以前よりもしゃべり易くなるメリットも有りますよ。

 

おまけ

じつは邦画の中にも、
英語字幕版が作られているものがたくさんあります。

特に、国際映画祭への出展受賞作品がオススメです。

音声は日本語のまま、字幕の英語に注目してみましょう。


難しそうに聞こえる日本語の言い回しが、
英語に変わると「こんな表現するんだ!」とか、
「英語だと意外と簡単に表現出来るんだ!」
と感じることがしばしば。

先述の通り、
一画面に盛り込める字数が限られる分、
翻訳家のプロによる洗練された英語字幕が入れられているので、
勉強になりますよ。

 

私の住むニュージーランドでも時々、
地上波で小津安二郎の『東京物語』などが放映されたりします。

モノクロ映画で時代背景はちょっと古いですが、
時代を超えて愛され続ける映画だけあって、
会話のやり取りにも味があり、英語字幕を合わせて観ると、
とても勉強になります。

 

自分に合った映画とは?

以前から英語の勉強をしている人に、
「どんな映画がおすすめですか?」と聞かれることが多いのですが、

ズバリ、
自分が興味のあるジャンルやテーマの映画がおすすめです。

人の好みは千差万別ですからね。

 

邦画でも、興味のない映画を見る羽目になると、
セリフが全然頭に入って来なくて、
内容も理解しかねて途中で退散!なんてことがあると思います。

家でDVDやインターネット動画を観ていた場合は、
チャンネルを変えてしまうのが落ちでしょう。

 

そんなことにならないように、
自分自身を映画に入れ込んでロールプレイ出来るためにも、
ぜひ好きで興味の持てる映画を選んでみて下さい。

人間だれしも、
最初から英語ですべて理解できる人なんていないんですから、
その辺は気楽に取り組む姿勢も大切です♫

 

映画で英会話を独学する際の注意点3つ

注意1.古い映画は古風な表現も多い

英語がある程度自由に操れるようになるまでは、
もう誰も使わないような古い英語ではなく、
今まさに使われている最新の表現を学ぶことが出来るように、
比較的近代の映画を選びましょう。

言葉は生き物なので、
時代によって使われる英語も変化しています。

また、電子機器・インターネット・ケータイに関する英語表現は、
ここ15年で生まれたモノが大多数ですから。

 

注意2.スラング連発映画は得るもの少なし!

アクション物やマフィアが登場するような映画は、
いわゆるスラングの連発であったり、
汚い表現のオンパレードなんてことも。

当然ながら、そうした映画はおすすめ出来ません。

 

海外にいると、たまにお目にかかるのが、
日本人を含む非英語圏出身者で、
やたらスラングや省略形を使って英語を話そうとする人。

本人はカッコいいと思って使っているのかも知れませんが、
正直言って英語が良く分かる人が聞いていると、
とっても耳触りで単なる『痛いヒト』に思われてしまいます。

ある程度教養のある人というのは、
人前であまりスラングやFワードは使いません。

 

注意3.難しいストーリー物で自分の首を絞めない!

入り組んだストーリー物や、
中心となる登場人物が多すぎる映画、
あまりに専門性の高い映画は、使われる語彙も難しいものです。

これは英語版に限ったことではありませんが、
あえて難しい映画を選んで自分の首を絞める必要はないですよ!

英会話に自信が持てるようになるまでは、
難しそうな映画は避けた方が無難です。

 

最後に

よく巷で話題になる、

『○ヵ月でリスニングや会話力を驚くほど伸ばす方法』とか、

『聞き流すだけである日突然、英語が口から飛び出した!』

なんて言うものは、ほぼ有り得ないと思っていた方が、
絶望しなくて済むでしょう(笑)。

まずは、『映画で英語学習 = 簡単に英語が上達する』
という幻想は捨てることが大切です。

 

その上で、上記の流れで英会話を学習し、
洋画作品の内容がしっかり理解出来ると、
その映画を話題に外国人と会話を弾ます事だって可能です。

何と言っても、映画から学んだ表現というのは、
今すぐにでも実社会で使えるものばかりですから。

映画からナチュラルなフレーズや文法の使い方が
学べるメリットは、やはり有ります。

 

一方で、新しく学んだ英会話の知識というのは、
実際に口に出して使わないと、
いつまでも使える知識にはなりません。

話せるようになるには、話す練習が大切!


独り言でも良いですし、ペットに話しかけてみたり、
SNSでツイートしてみたり...と、
すぐにでも使ってみることで、
あなたの英会話向上へと繋がります。

ぜひ、アウトプットも心掛けてみて下さいね♪

もし、周りに英会話の相手がいない場合は、
オンライン英会話のお試しを使って相手を見つけてみるのも手です。

 

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今日も最後までお読み下さり、どうもありがとうございます。

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